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2006年07月20日
ラムしゃぶほか
角川事務所の原重役、片岡さん、文芸評論家の細谷さん、スラッシュの進藤さんと神田の「龍水楼」で会食。龍水楼での会食はもはや恒例と化しているが、ここのラムしゃぶは何度食べても美味しい。
つけダレは生姜、ニンニク、ネギ、香菜、ニラ、老酒、胡麻油、胡麻ダレ、腐乳、豆板醤、酢、醤油以上12種の薬味と調味料を自分で混ぜ合わせて好みの味にできるのがいい。前菜も薄味でGOOだし、三不粘という黄色いスライム状のデザートもこの店でしか味わえない不思議な食感である。
角川事務所のおふたりは社主復帰後シネマ第2弾「蒼き狼」のロケでモンゴルに行ってこられたそうで、なんと春樹氏が社員の3分の2と大勢の記者を引き連れてチャーター機を飛ばしたというから豪勢である。原重役が「今回ビジネスクラスに乗れて、初めて、ああ、取締役になっといてよかった!と思えました」と仰言ったのがカワイイ(笑)。
現地ではエキストラ2万人動員しての撮影が凄いものだったらしい。なにせ全人口は250万人の国の2万人だから、百人にひとりは映画に協力した勘定で、おそらくモンゴルでは後世の語りぐさになる映画だろう。民族衣裳も持ち寄りだったというそのエキストラを見たくて私も映画館に足を運んでしまいそうである。
物識りの細谷さんから得られた今日の収穫は、劇作家の額田六福が捕物帖を書いていたという事実であるが、歌舞伎畑の人間はふつう額田六福を劇作家と認識しているが、細谷さんの認識だと時代小説
作家ということになるようで、この点は岡本綺堂やなんかでも認識は全く異なるのだろう。ひょっとすると井上ひさしさんが小説家であるという認識も、演劇人の側にはあまりないのかもしれない。文芸畑と演劇畑は昔から近いようで遠い、遠いようで近い、実に微妙な位置関係にあるように思われる。
で、私が皆様にお約束したのは「一の富」「二枚目」と続く<並木拍子郎種取帳>第3弾の執筆で、これに関しては以前から原重役に再三ご催促を受けながら延び延びになっており、また読者の方からもこのブログにご投稿を頂戴したりしているので、なんとか来年には上梓に漕ぎ着けるよう、年内に執筆を開始して何本かはお渡しすると申しあげた。というわけで、読者の皆様あと少しお待ちになって下さい。
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