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2006年07月15日

ラタトイユ、骨付きハム

 夏の定番メニューである。オリーブ油に潰したニンニク、玉ねぎ、茄子、トマト、ズッキーニ、インゲン、ピーマン、パプリカの順に入れて炒め煮。水は一切入れずに塩胡椒だけでシンプルに味付け。
 近所のビルの地下に小さなフリースペースがあって、私は以前そこで上方落語家桂吉弥の独演会を聴いたが、もし芝居を見せたら客席数100はとても無理そうで、下手するとキャパ50人くらいかもと思えるような狭い空間であった。で、よく通りがかりにそこに貼ってあるチラシやチポスターを目にするのだが、今日はチラシに矢崎滋さんの名前と写真を見た。「東京芝居倶楽部」という劇団の公演で、矢崎さんが主宰者なのかどうか?他の出演者や作・演出の女性も全く知らないので、さすがに入って見る勇気はなかったが、私は最近彼をTVCMの「マルッ」ってやつでしか見てないので、ちょっと気になったのはたしかである。「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」や井上ひさし作「小林一茶」の初演などで、彼の素晴らしい演技は今も私の脳裏にしっかり焼きついてるが、その彼を舞台で見なくなって久しいから、舞台のほうはもうてっきりやめられたんだろうと思っていた。で、今日たまたまチラシで見てビックリしたのである。これって何か事情があるんだろうか?私は近ごろの演劇界に全く疎いので、だれかご存知の方があれば教えて頂きたいものである。
 それにしても役者さんの仕事選びは昔からちょっとハタでは計り知れないところもあって、ええっ!何故この人がここに?というような事例が他にもたくさんあったと記憶する。舞台出身者の場合はとくに、皆さんそもそもお金が欲しくてやるという世間一般の動機とはほど遠いところから出発してるために、若くてガツガツしてる頃はともかく、いったん有名になっちゃうと、何を基準にするかは人によって非常に違ってくるような気がする。後進の指導に務めるべく未熟な若手と小さな劇場に出たくなる人や、自分が今まで体験してこなかったヘンな役ヘンなお芝居に心惹かれてチャレンジしてみる人や、とにかくいろいろで、それがまあ役者という職業のステキなところだと私には思えるのだった。
 ところで物書きの場合もむろん年を取れば意識的に自分を刺激してくれる他者と出会う必要がありそうに思えるのだが、役者のような共同作業ではないだけに、かりに他人の本を読んで刺激されても、それがどんな形で自分にはね返るんだろう?私はもともとそれほど小説読みではないくせに図らずも小説を書き始めてしまった人間なので、残念ながらその点はまるで想像もできないのだった。


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コメント (2)


はじめまして。私、東京芝居倶楽部の者です。
たまたまこちらのHPを見かけて立ち寄りました。
東京芝居倶楽部は、約20年近く前に、俳優、矢崎滋が『肩の凝らない軽演劇』を目指し、立ち上げた劇団なんです!!
今も、アットホームなスタイルで、ほそぼそと、しかし定期的に公演をしています♪ 
7月の公演には私も出演しておりました。とても楽しいお芝居でしたので、是非お越し頂きたかったです。
次回の公演も、同じ劇場で行う予定ですので(日時未定)、是非いらっしゃってください!
心よりお待ちしております。

投稿者 佳子 : 2006年08月12日 01:54

先日は残念でした。またの機会に拝見させて頂きます。

投稿者 今朝子 : 2006年08月12日 09:59

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