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2006年06月27日

釜飯、焼き鳥ほか

 浅草公会堂で<たけのこ会>を観た帰りに三村さん、大島さんと<釜めし春>で食事。
 <たけのこ会>は大和屋一門の勉強会だが、私はこれにゲスト出演する中村京蔵の招待で拝見した次第。勉強会とはいっても今回は浅草公会堂改築柿葺落としも兼ねて総帥の坂東三津五郎も出演し、地方の長唄、常磐津も生演奏という贅沢さで、なかなか見応えのある舞踊会だった。
 中でも三津右衛門(昔の三平)が京蔵と組んだ「鬼次拍子舞」は最近本公演ではあまり上演されない演目だけに面白く拝見した。二人は以前京屋一門の勉強会<桜梅会>で「関の扉」を演ったときも名コンビだと思われたが、共に端正且つ古風でやや厚ぼったい芸風がこうした天明寛政期の舞踊劇には実にぴったりくるのである。今やいわゆる御曹司から幹部になる連中には古風な歌舞伎味のある役者がどんどん少なくなる一方だから、ふだん脇に徹するこうした人たちの精進をきちんと評価して、今後のために大切にしていくべきだろうと思う。
 もっともふだん主役を張る三津五郎の「三ツ面子守」はさすがの舞台で、それまでの三津右衛門や三津之助(昔のみの虫)の奮闘が霞んで見えるほどだが、まあ一門の総帥且つ舞踊の家元なのだから、そのくらいの差があって当然ともいえる。それにしても、この弟子のふたりにもう少し気の利いた名前が付けられなかったのだろうか。昔の三平、みの虫時代にはよくわかった二人が、改名して以来あまりにも似通った名前のために、どっちがどっちだかわかりにくくなったのは気の毒である。
 大切りの「笑門俄七福」は幇間と芸者に扮した七人による総踊りで、拳遊びを取り入れたりチャッパを使ったフリが面白く、坂東流だけに伝承が残る舞踊だというが、本公演で上演しても十分鑑賞に堪える演目だろう。


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コメント (2)


今朝子さん、こんばんは。
ここのところサーバーの調子がイマイチのようで、なかなかコメントが入れられませんでしたが今日は良いようですね。

さて「たけのこ会」、普段は歌舞伎を側面から支える方たちにスポトライトが当たったような舞台でしたね。初っ端の「三人形」で丹前奴・大助を演じた坂東大和の足拍子は、上手さこそ無いものの彼の熱意がビンビン伝わってきて感動しました。
また今回の公演に来て下さった「大向こう」の方たち、歌舞伎座で聞き覚えのある声でした。素晴らしい舞台に華を添えてくださった事を感謝しました。

しかしまぁ・・・京蔵さんに手配をお願いした関係上、当たり前ではありますが・・・私の周りは皆さん京蔵ファンでした。休憩時間中は京蔵談義で大いに盛り上がりました。次回の「山月記」を期待する次第です。

投稿者 中村屋ダン之助 : 2006年07月02日 23:59

>サーバーの調子の悪さはどうもワールドカップに関係してたように思われます。周囲でメールが不調だという方もありました。混雑するとダメなのでしょうか、その間も早朝だと大丈夫でした。

投稿者 今朝子 : 2006年07月03日 06:01

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