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2006年06月21日
五穀米弁当
整体治療の帰りに東横のれん街でゲット。
整体の先生に銀座にある履き物の老舗「ぜん屋」をご紹介したことは前に書いたが、さっそく向こうに行かれて桐の下駄と雪駄併せてナント4足!お買い求めになり、職人さんともすっかり親しくなられたようで、紹介したこちらは顔が立ちすぎるほどでした(笑)。和の履き物に関しては、中村屋ダン之助さんにご投稿戴いたように、ちゃんとメンテナンスがお願いできる店を知っておくに越したことはないように思う。
それにしても口コミがこうしてうまく機能すると嬉しいもので、思えば昔は口コミだけで情報がまわっていて、限られた土地の範囲内ではあっても情報の信頼度は今よりずっと高かったのかもしれない。この点に関しては、考えてみると私は昔から相当に恵まれていて、実家が京都の祇園町という全国の情報が集まりやすい町にあるため、東京の老舗名店はほとんど子どものころから知っていた。東京に来てからもまず松竹という興行会社に勤め、その後「ぴあ」という情報誌に関わり、今は出版社の方々とお付き合いがあるので演劇、映画、音楽、書籍、料理店に関しては口コミだけに頼ってかなり優れた情報が得られるのだった。これはズルイ!と思われても仕方ありません(笑)。
で、世の中はいま情報の氾濫で何も信じられる情報がなくなってしまってるのだろうが、これは以前情報誌に関わっていた人間として、必然的に起こり得ることだとしか申しあげようがない。雑誌の情報でいうと、まずスペースありきで載せるという点が致命的で、たとえば面白い演劇や映画がメジロ押しの月もあれば皆無の月があっても、同じスペースを埋めなくてはならないのだからセレクトの意味がなくなってしまうし、料理店でいうと、ここはもう載せたから今度は他店を載せようとなると、これまたドンドンどうでもいい店が選ばれてしまうのだった。
優れたものがあるときはあるし、無いときは無い、というのが真実なのだけれど、人はなかなか真実を認めたがらないものらしくて、かなりちゃんとした演劇評論家でも、あれを評価したあなたがこんなものを評価できるわけ!と言いたいような人がいて、それはずっと同じジャンルにこだわり続けていると、はまりやすい陥穽なのかどうか……。ともかく私は自分の目と耳と舌しか信じないようにしています。
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コメント (2)
今朝子さん、こんにちは。
最近は本当に情報が氾濫していますよね。ことに食べ物屋の関してはテレビで様々なお店が紹介されています。
しかしだ!コンビニの弁当で味覚を育てた親に育てられた、若手のタレントさんたちによる紹介にはウンザリしております。
「おいしい〜」(商売なんだから美味いのは当然だろ)の次はプリップリ・モチモチ・サクサクのオンパレード。おいおい君達、君等が紹介しているのは食感だけか?と思ってしまいます。
やはり私の世代より上の方の口コミには敵いませんよね。
投稿者 中村屋ダン之助 : 2006年06月22日 18:23
>そういえば、近ごろ食品全般についてやたらに食感=歯ごたえを云々するようになりましたが、これって若い人が堅いものを食べなくなったというような問題ともリンクしてるんでしょうか……。
投稿者 今朝子 : 2006年06月23日 06:40