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2006年06月20日
具だくさんの和風スパゲティ
豚肉、イカ、茄子、茗荷、アスパラガス、長ネギ、舞茸を炒め合わせてて生姜醤油と味醂で味付け。
夕方に「アエラ」誌の取材を受けて、ちゃんと作る時間が無くなったためにこうしたやっつけメニューになった。
記者の方と四方山話をしていて面白かったのは「最近タンカ切る人がいなくなりましたねえ。バーのママさんなんかでも、昔はうまいタンカを切れる人がいたのに……」と言われたことで、これには大いに共感したものである。日本には伝統的な口喧嘩文化と呼べるようなものが確かにある。
古くは合戦における矢合わせ前の口論に始まり、超低レベルなところでは「お前の母ちゃん出べそー」と罵り合う子どもの喧嘩に至るまで。歌舞伎の「助六」なんてのはそうした悪態のオンパレードだし、これは江戸に限らず上方でも悪口のセンスで人の値打ちが決まるような感じさえあったのだった。
あれもサベツ、これもサベツと言われだしたのと裏腹に、ちょっとした言葉で人が傷ついてしまうようになったのはいつ頃からで、一体なぜそんな風になっていったのか、根本的な原因が奈辺にあるのか、もう少しちゃんと考えてみたほうがいいかもしれない。手を出さずに口でやり合う文化が廃れたのと、すぐキレて暴力や殺人に至る若い人が増えたのとは全く関係がないのだろうか。
ちなみに私は関西出身なので小説の中でしか江戸前のタンカは切れないが、その昔は関西の友人とお互いに「あんたそんなブッサイクな顔して真面目なこと言わんといてほしいわ」てな悪態の応酬がしょっちゅうだったし、またお互いにそれくらいのことを言い合える仲でないと友人とみなされない雰囲気があったのである。
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