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2006年06月01日

蒟蒻と豚肉の辛味噌炒め

 QPで見た、これもオススメしたい料理である。蒟蒻、豚肉、インゲン、セロリをほぼ同じくらいの賽の目状に切って炒め合わせ、コチュジャン、味噌、砂糖で味付けする。下処理をしっかりするのがポイントで、豚肉のブロックはよく叩いて倍くらいに伸ばし、切ってから塩胡椒醤油で下味して片栗粉と油をまぶしておく。蒟蒻は塩でよく揉んでこれも伸ばしてから切り、フライパンできゅうきゅう音が出るくらいじっくりと乾煎りする。そこに胡麻油とニンニク、生姜のみじん切り、鷹の爪を足して炒め、ほかの具材を加える。御飯と一緒にサンチュに挟んで食べると美味しい。
 ところでこのレシピを紹介する私はQP3分クッキングで見たことをちゃんとお断りしているのだが、それをしないと盗作ということになるのだろうか(笑)と思ってしまうくらい、ここんとこTVは和田某画伯の盗作問題をやたらに取りあげている。まず、そんなに話題にしなくちゃならないほどのレベルの画家なのかどうかも門外漢の私にはわからないのだけれど、何事によらず盗作してしまう人の心理というのがこれまたさっぱり理解できないのであった。
 小説の場合、資料をうっかり丸写ししてしまう人がときどき出るが、これも全く理解できないのは、研究者の卵だった時代に異常なほど厳しい指導を受けて、自分の論文に他の研究者の説を引用をするに当たっては大変な神経を使ったせいだろうと思う。かくしていちいち原点となる古文書に当たらないと書いてはいけないような気が今でもするので、私にとって時代小説を書くのは実に面倒で割に合わない仕事であります。
 ともあれ最近はTVのシナリオライターで小説を盗作する人が結構いるらしく、集英社の伊藤さんは二度も訴訟に及んだという話を先日伺ってびっくりした。ひとりはハッキリ認めて謝ったというが、日本人のモラル低下もいつの間にかアジアレベルにダウンしていて情けない限りである。
 以前、拙著の「仲蔵狂乱」が松本幸四郎主演の「夢の仲蔵」であきらかにパクられていたが、これは荒俣宏氏の台本と謳いながら結局それが全然使い物にならなくて、急きょ現場レベルで書き替えたとの話を事前に聞かされていたために黙許というか、黙殺したのであった。まあ、歌舞伎の台本なんて大昔からパクリのオンパレードだから、著作権の概念なぞ所詮ハナから無いに等しい。著作権の概念はそもそも近代西洋から発したものであるのはたしかだが、こんどの和田画伯盗作問題で日本はやはり極めてアジア的な国だと映ってしまうのかもしれない。 


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コメント (2)


歌舞伎の世界を描いた時代小説を拾って読み漁っていた時に出会った「仲蔵狂乱」が、最初に読んだ松井さんの作品だったのですが、これが團十郎・新之助父子で映像化されたと聞きました。見てみたいです…映画でなくドラマだそうですが、著作権を持つテレビ局が再放送を決めない限り機会はないのでしょうか?
ケーブルあたりでやらないかと期待しているのですが、もしそんなことが決まったら、ぜひ告知してください!

投稿者 猫並 : 2006年06月03日 21:55

>局はテレ朝で、この局にしては(笑)けっこう力入れて撮ってましたし、とくにラストの団十郎さんがとてもステキでした。再放送はたぶん無理ではないかと思います。もしケーブルでやるとしたらスカパーの歌舞伎チャンネルくらいでしょうか。伝統文化放送に希望を出してみるという手もありますよね。

投稿者 今朝子 : 2006年06月04日 00:05

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